亀翁窯は、武雄系古唐津焼の継承者としてだけなく、「武雄焼」の窯元の一つとして、日々作陶が続いています。このページでは簡単に、「武雄焼」「唐津焼」についてまとめてみました。参考になれば幸いです。
武雄焼:武雄焼は、佐賀県武雄市周辺の窯元が提唱している総称です。武雄市は唐津焼の一系統である武雄系古唐津焼の拠点としても知られており、安土桃山時代末期から陶器が作られてきました。一方で、有田焼に代表される磁器の窯も、武雄市には古くからありました。そのような長い作陶の歴史がある武雄市の武雄焼のコンセプトは、「有田でも唐津でもない武雄のやきもの」…古き良き時代と新しい時代を体現している作品が、武雄では次々と生まれています。





唐津焼:安土桃山時代末期から、佐賀県東部~長崎までの唐津市周辺で作られている陶器です。茶の湯でも「一楽、二萩、三唐津」と言われ、長く親しまれてきました。土の風合いを生かし、酒器や食器、オブジェと用途だけでなく、技法や釉薬、文様が多様であるのが、唐津焼の特徴です。
参考文献:「唐津」 大橋康二 淡交社、「唐津焼き物ルネサンス」青柳恵介他 新潮社、武雄焼入門 鈴田由紀夫 武雄氏観光協会、「唐津焼の研究」 中里逢庵 河出書房新社 「日本のやきもの4唐津」中里太郎右衛門 淡交社、武雄市観光協会サイト