器は人を作る…かも…

「器は人を作る」…高い役職に就いた人が、とたんに目覚ましい成長を研げたりキャリアを築く人を評するときに、使われる表現ですが、私は別の意味で、その通りだと納得しています。

 麻布で7年ほど前まで私のフラワーアレンジメントの先生が、亀翁窯の作品を扱うお店(その名も『亀翁窯)を経営していたときに、仕事の多忙と料理嫌いが相まって、ほとんど外食とコンビニ&スーパーの出来合いで暮らしていたお客様がいらっしゃいました。初めのうちは陶芸に興味がなく、もっぱらお店でおしゃべりを楽しむだけだったのに、器を見ているうちに、『陶器って、良いなぁ』と思うようになり、とうとう、『コンビニで買ったお惣菜も、お皿に盛り付けるだけで、それっぽくなるかも』という理由で、小鉢やお茶碗、小皿などを購入されていました。

で、話はここで終わりません。その方、『せっかくの器が、コンビニやスーパーの出来合いだけだと、何かもったいなくて』と、すっかり自炊派に大変身を遂げられたそうです。私はその話を聞いて、確信しましたね、器って人を作るんだと(笑)。 

今、自分がお店をやってみよう!と決意して、地味ながらも色々と仕入れたり作品を紹介したりしていますが、「こんなお料理を盛り付けたい」「あの人に使ってほしい」「こんな花を飾りたい」などなど、使い方や手に取る様が思い描けるような、ちょっとした日常の物語を彩るのに役立ちそうな、そんな作品を、これから扱いたいなぁと強く願っております。

その願いが強すぎて、お皿に合うお菓子探しに力が入り過ぎてしまう、馬肥える秋…次回企画展では(詳細は文字リンクをクリック)、体重増加で皆さまにお目にかかることが無いよう、気を引き締めて暮らしていきたいと思う、今日この頃です。